最高裁判所判決第2493号(2020年1月22日)は、遺言の虚偽記載および偽造に関する複雑な事件を扱い、犯罪の時効に関する重要な問題を提起しました。時効による有罪判決の取り消しという判決結果は、刑事責任だけでなく、行為の適切な訴追の重要性、および関係者の権利の保護についても考察を促します。
本件では、R.L.およびS.R.は当初、ベネヴェント裁判所から無罪判決を受けていましたが、ナポリ控訴裁判所は、公証人R.がS.R.のために作成した遺言の虚偽記載を主張し、この決定を覆しました。控訴裁判所は、遺言者M.A.が末期的な病を患っており、有効な遺言能力を有していなかったと判断しました。しかし、最高裁判所への上訴により、特に遺言の公文書としての性質に関する訴追の不備が明らかになりました。
虚偽記載に関する規定の適用は、行為の証明力の性質に関する明確な訴追に先行しなければならない。さもなければ、犯罪は時効により消滅する。
判決の重要な点は、訴追された犯罪の時効に関するものです。最高裁判所は、刑法第476条第2項に規定される加重事実が明示的に訴追されなかったため、虚偽記載および偽造の犯罪は、控訴審判決時にはすでに時効により消滅していたと指摘しました。この側面は、訴因の適切な形成が、弁護だけでなく、公正な裁判を受ける権利を保障するためにも不可欠であることを浮き彫りにしています。
本判決は、訴訟法の厳格な遵守の必要性と、複雑な刑事事件における弁護の重要性を強調しています。最高裁判所は、検察による明確な訴追の欠如が、犯罪の時効といった重大な結果を招きうることを再確認しました。公平かつ公正でなければならない法制度において、弁護権および法的手続きの尊重は、正義が実現されるだけでなく、そのように認識されることを保証するために不可欠です。
結論として、最高裁判所判決第2493号は、適切な訴追の必要性と刑事裁判における被告人の権利の保護に注意を喚起する、イタリア刑法における重要な先例となります。この文脈において、時効は個人の権利を保護する要素として位置づけられ、公平かつ公正な裁判の重要性を強化します。